SPECIAL TOPICS
りんごが実る空港 ― MISAWA AIRPORT
空港の四季を彩るりんごの木
太平洋を渡った5つのリンゴ
1931年、太平洋横断を試みたアメリカの飛行機『ミス・ビードル号』が青森県三沢市の淋代海岸より飛び立ちました。この時、パイロットが機内で食べるようにと地元の紅玉りんごが積み込まれました。飛行士パングボーンは、着陸時に機内に残っていた紅玉りんごを母親にお土産として渡したそうです。それがご縁となり、米国ワシントン州ウェナッチ市から返礼として送られたりんごの穂木(りんごの枝木)は、やがて青森県黒石市のりんご試験場で品種改良に用いられ、現在の「りんご王国青森」の基礎を築くことになったというエピソードがあります。
ミスビードル号の復元機(三沢航空科学館)
スタッフの挑戦から始まった「空のりんご園」
20年前、青森県庁職員だった当時の空港ターミナル専務による「りんごの木を植えることは可能だろうか?」という挑戦の一言から当プロジェクトは始まりました。情報収集から様々な調査を経て、社員総出で50本(現在は48本)を植樹。品種は「ふじ」「ジョナゴールド」「紅玉」「姫リンゴ」など多種に及び、県内外だけでなく海外のお客様にも青森の魅力をもっと発信したいという想いが実り、現在も「空のりんご園」として多くのお客様に親しまれています。
育成には、摘果、薬剤散布、剪定など、想像以上の手間と努力が必要です。試行錯誤を重ねながら、ようやく実る秋の収穫。良い年もあれば、すべての実が病気に侵される年もありました。それでも花が咲き、実が色づくたびに、毎年三沢空港には小さな感動が訪れます。
エプロン近くに「ふじ」などを植栽(2006年6月)
記念写真を撮るアジア5か国留学生(2024年10月)
地域とのつながりを育む
育てるだけではなく、地域を巻き込む「場づくり」にも力を入れています。近隣の保育園児を対象としたりんごの収穫体験や、9月末「空の日」に実施されるイベント「空の日まつり」など、りんごの木があるこの「場所」を地域のお客様により楽しんでいただけるような企画を準備してまいります。
三沢カトリック幼稚園の収穫体験会(2014年11月)
味わいを「商品」として
2025年には市内のベーカリー店舗とコラボレーションし、収穫したりんごを活用したオリジナル商品の共同開発が行われました。「三沢空港のりんごパン」として空港内のショップにて期間限定販売され、多くのお客様から「美味しい!」という嬉しいお声をいただいております。また、レストランでは「三沢空港で採れたりんごの100%ジュース」を期間限定で販売しました。今年度も引き続き、実施いたします。詳細はこちらをご確認ください。
ショップで限定販売された三沢空港のりんごパン(2025年11月)
これからも三沢空港は、国際色豊かな三沢市の玄関口として、
毎年実るりんごの木の成長とともに、地域発展に貢献してまいります。
